Japanese
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手術手技
膀胱腟瘻の手術—経腟式
Management of Vesicovaginal Fistula:Vaginal Repair
町田 豊平
1
Toyohei Machida
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, The Jikei University School of Medicine
pp.933-936
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202629
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はじめに
膀胱瘻への手術的到達経路には,腹部(恥骨上)からと腟からの2方法がある。その選択は,瘻孔の発生原因,大きさ,位置,合併症,全身状態や術者の慣れなどによつて決められている。一般に腹(恥骨上)式は泌尿器外科医が,経腟式は婦人科医が好んで採用する傾向が今日でもみられている。わたしは,恥骨上式にしろ腟式にしろ,それぞれの手術法に一定の適応があると信じているが,一般的に泌尿器科医は腟式到達への関心をもつと高めるべきであると考えている。
経腟式膀胱瘻閉塞手術には,次のような手技がある。1)Sims-Emmet法(瘻孔より腟壁を剥離し,腟壁をそのまま腸線で閉じる),2)重層法(膀胱壁の内反縫合と腟壁の縫合を重層して行なう),3)部分的腟閉鎖法(瘻孔周囲の腟壁を広く切除し,腟壁で閉塞する),4)組織巻き込み形成術,などの方法で,現在は重層縫合法と部分的腟内閉鎖法が主要な腟式手技であり,ここではこの2つの手術手技をのべる。
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