特集 産婦人科診療に必要な遺伝カウンセリングの基本知識と実際
各論
4.出生前診断:確定検査編
-—事後の結果に関する遺伝カウンセリング—
村越 毅
1
T. Murakoshi
1
1聖隷浜松病院総合周産期母子医療センター産科・周産期科(部長)
pp.173-176
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002052
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出生前遺伝学的検査の確定診断受診後の結果に関する遺伝カウンセリングについてのポイントは,クライアントの検査を受ける動機をしっかりと把握することである。また,結果がクライアントの期待していたもの(大部分は正常を期待する)か,期待していないもの(想像していた病的検査結果)か,予想外のもの(まったく想定していない病的異常や意義不明のもの)なのか,などによりカウンセリングの実際が異なることを理解する。さらに,検査結果に異常がないことと胎児が正常(障害がない)であることは異なることも説明する必要がある。特に,予想外の結果となった場合には担当医や専門家との連携が大切である。
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