特集 図解 分子メカニズムから理解する婦人科がんの薬物療法
【各論】
Ⅰ 卵巣悪性腫瘍
2.胚細胞腫瘍
玉内 学志
1
,
梶山 広明
1
S. Tamauchi
1
,
H. Kajiyama
1
1名古屋大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座
pp.1472-1478
発行日 2021年11月30日
Published Date 2021/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001964
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悪性卵巣胚細胞腫瘍(malignant ovarian germ cell tumor;MOGCT)は,かつては極めて予後不良な疾患であったが,化学療法の導入によって劇的に治療成績が向上し,現在では妊孕性をも温存しながら治癒可能な疾患となった。本稿では,現在の標準治療であるBEP(ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン)療法が導入されるまでの変遷や治療の留意点について,代表的な論文を紐解きながら解説する。また,わが国から発表された大規模なエビデンスについても概説する。
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