特集 図解 分子メカニズムから理解する婦人科がんの薬物療法
【総論】
Ⅲ 抗悪性腫瘍薬使用時の副作用に対する対策
5.皮膚・粘膜障害(手足症候群,口内炎)
戸澤 晃子
1
A. Tozawa
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
pp.1371-1376
発行日 2021年11月30日
Published Date 2021/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001948
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抗悪性腫瘍薬による副作用のなかで皮膚・粘膜障害が占める割合は,重篤な症状にならないことが多く骨髄抑制や消化器症状,腎障害などと比べて軽視されやすい。また,手足症候群は軽症でも患者のQOLを損なうため,早期の診断,対応が必要である。しかし,抗悪性腫瘍薬による皮膚・粘膜障害の病態生理,分子機構は明らかになっておらず実際の臨床では対症療法が主体となっている。本稿は手足症候群と口内炎についてこれまでの研究報告を解説し,その対症療法について述べる。
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