特集 図解 分子メカニズムから理解する婦人科がんの薬物療法
【総論】
Ⅰ 婦人科における抗悪性腫瘍薬の種類と特徴
7.抗悪性腫瘍抗生物質
-C.ブレオマイシン,アクチノマイシンD,マイトマイシンC
髙矢 寿光
1
H. Takaya
1
1近畿大学医学部産科婦人科学教室
pp.1275-1280
発行日 2021年11月30日
Published Date 2021/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001933
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非アントラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質であるブレオマイシン,アクチノマイシンD,マイトマイシンCは,いずれも古くに発見され使用されてきた薬剤である。ブレオマイシンは1962年に梅澤濱夫によって放線菌の一種であるStreptomyces verticillusの培養濾液より分離された1)。その後,市川篤二らにより臨床応用され,1969年に日本化薬より販売開始された。現在でも様々ながん種で使用されているが,特にホジキンリンパ腫,精巣癌などでは標準治療薬の1つとして用いられている。
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