増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
血中薬物濃度
抗生物質
西園寺 克
1
1防衛医科大学校検査部
pp.440-441
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906414
- 有料閲覧
- 文献概要
抗生物質のTDMの総論
抗生物質は,「血中薬剤濃度(TDM)総論・対象薬剤」(p432)で述べた5項目のうち,剤形が注射剤の場合は“(4)non-compliance(服薬義務違反)により患者に重篤な症状が出る可能性がある”に該当しない.例外を除けば投与期間も長期とならないので“(5)長期投与が必要で,患者の腎機能,肝機能の変化により血中濃度が変動する可能性がある”にも該当しない.
抗生物質のTDMにおいては,起炎菌の変遷と使用薬剤の選択毒性が重要である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.