特集 COVID-19に対する産婦人科医療の対策
8.COVID-19に対するアジア婦人科腫瘍学会(ASGO)の取り組み
小林 佑介
1,2
,
青木 大輔
1,2
Y. Kobayashi
1,2
,
D. Aoki
1,2
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
2アジア婦人科腫瘍学会
pp.175-179
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001630
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アジア婦人科腫瘍学会(ASGO)は,新型コロナウイルス感染拡大下でも学術活動を維持すべく,また診療現場や患者への不利益が生じないように,様々な取り組みを行っている。学術集会はWebベースの開催様式に変更したが,本来であれば海外渡航しなければ参加できなかった国際学会に自宅/職場にいながら参加できるWeb開催ならではの利点を周知し,各国から多くの会員が参加し成功裏に閉会した。新型コロナウイルス感染拡大下における婦人科腫瘍診療に関する学術情報は,ASGO機関誌JGOにより迅速審議のうえで世界に発信する体制を構築しており,今後も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する各国の医療体制,臨床現場からの症例報告や診療指針,基礎的研究の最新情報などを迅速に共有していきたい。新型コロナウイルス感染拡大下での婦人科悪性腫瘍に対する治療指針もASGOホームページに掲載している。このような状況下でもアジアの婦人科腫瘍学が停滞することなく発展できるよう,またアジアの婦人科腫瘍患者への不利益が生じることのないよう,今後もASGO各国との連携を密にして取り組んでいきたい。
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