特集 COVID-19に対する産婦人科医療の対策
7.婦人科悪性腫瘍におけるCOVID-19への危機対応
川名 敬
1,2
,
片渕 秀隆
3,4
K. Kawana
1,2
,
H. Katabuchi
3,4
1日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学
2日本婦人科腫瘍学会広報委員会委員長,婦人科腫瘍診療におけるCOVID19感染対策と実態調査に関するワーキンググループ長
3熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学講座
4日本婦人科腫瘍学会理事長
pp.167-174
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001629
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2020年2月に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的なパンデミックはがん診療に大きな影を落としている。がんは,診断,治療の両面から患者の受診行動に制限がかかってしまうと予後に直結する可能性がある。一方,新型コロナウイルス感染自体によるがんの病態への影響は否定的であるが,がん患者ではCOVID-19が重症化する。コロナ禍でがんによる死亡率が上昇することが危惧されるのは,がんの発見と治療の遅れや本来行うべき治療やフォローアップの実施困難さである。本稿では,婦人科悪性腫瘍に関する感染蔓延による影響と国内外の対応を紹介したい。
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