特集 COVID-19に対する産婦人科医療の対策
6.COVID-19流行拡大と不妊治療
堤 治
1,2
,
田畑 知沙
1
,
安達 知子
3
,
太田 邦明
4
O. Tsutsumi
1,2
,
C. Tabata
1
,
T. Adachi
3
,
K. Ota
4
1順和会山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター
2国際医療福祉大学大学院生殖補助医療胚培養分野
3母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
4東邦大学医学部産科婦人科学講座
pp.159-166
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001628
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COVID-19流行拡大を受けて不妊治療は不要不急かという問題が生じた。日本受精着床学会では,会員および不妊治療施設に2020年5月および11月にアンケート調査を実施した。その結果,一時的な減少はあるものの,感染対策を図りながら不妊治療を前向きに考える姿勢が明らかになった。また,山王病院リプロダクションセンターの臨床実績では,移植件数の一時的減少はあったが,採卵件数は増加傾向を示し,患者アンケートでも感染対策に配慮のうえで治療継続の意思が強く,一定の条件を満たせば不妊治療は不要不急でないと考えられ継続可能であることが示唆された。
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