特集 産婦人科医が知っておきたい性教育のポイント
6.性暴力
種部 恭子
1
K. Tanebe
1
1女性クリニックWe! TOYAMA(代表)
pp.75-81
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001603
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女性の13人に1人は無理やり性交された経験をもつ。強制性交・強制わいせつのみならず,関係性を悪用した性虐待やセクシュアルハラスメント,パートナーからの暴力など,顔見知りからの被害のほうが圧倒的に多いことから,特に若年層においては被害申告がされにくい。
性暴力の被害を受けると,妊娠や性感染症などの身体的苦痛はもちろん,適切なケアがなされなければ心的外傷後ストレス障害(PTSD)に至るリスクが高い。性暴力被害ワンストップ支援センターが全都道府県に配置され,相談の敷居が下がったものの,加害者の処罰を望む場合,捜査や裁判を経て有罪を勝ち取るのは容易な道ではない。
政府は性暴力の根絶に向けて対策を強化し,予防教育にも力を入れる方針としている。
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