特集 産婦人科医が知っておきたい性教育のポイント
5.緊急避妊法
北村 邦夫
1
K. Kitamura
1
1一般社団法人日本家族計画協会
pp.67-73
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001602
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「知らないのは愚か,知らせないのは罪」とまでよばれている緊急避妊法。避妊しなかった,避妊に失敗した,レイプ被害に遭ったなどに際して,わが国では,72時間以内に服用する緊急避妊薬と120時間以内に銅付加子宮内避妊具を挿入する方法がとられている。特に,レイプ被害に対しては,犯罪被害者に対する医療支援事業の一環として,緊急避妊法と性感染症検査に公費負担制度があることを「知らない」国民が少なくない。最後の避妊手段である緊急避妊法を「知らない」まま,人工妊娠中絶を余儀なくされることなどあってはならない。産婦人科医が担当する性の健康教育のなかで,必ず「知らせてほしい」話題の1つであることはいうまでもない。
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