特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第4章 心臓以外の超音波検査
8.消化管の異常
-c.胆道閉鎖,総胆管囊腫
馬淵 亜希
1
A. Mabuchi
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.1487-1490
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001534
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胆道系の異常として,胆道閉鎖症,胆道拡張症がある。胆道は肝臓から十二指腸までの胆汁の通り道の総称であり,肝内胆管,肝外胆管,胆囊,十二指腸乳頭に分けられる。胆道閉鎖症は,この胆管が閉塞または消失するため胆汁を腸管内に排泄できなくなる病気である。一方,胆道拡張症は,胆道が限局性に拡張する先天性の形成異常で,膵・胆管合流異常を合併する。胆道拡張症には胎児超音波で確認できる総胆管囊腫がある。本稿では,胆道閉鎖と総胆管囊腫について説明する。
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