特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第4章 心臓以外の超音波検査
3.中枢神経の異常
-b.側脳室拡大,Dandy-Walker奇形
市塚 清健
1
K. Ichizuka
1
1昭和大学横浜市北部病院産婦人科
pp.1417-1418
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001515
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側脳室は側脳室三角部幅(atrial width;AW)を水平断面で描出し,高輝度に描出される側脳室壁の内側-内側にキャリパーを置いて計測,AW 10mmをカットオフとして,それ以上を側脳室拡大とする。AWが10〜12mmを軽度,12.1〜14.9mmを中等度,15mm以上を高度と分類する。水平断面像における三角部と後角との区別には脈絡叢の存在しているところを三角部とするのがよい。側脳室の拡大はスクリーニングエコーで指摘されることがほとんどである。図1に単独の軽度側脳室拡大の超音波像を示す。側脳室拡大が認められた場合はそれを理由に二次検査を行う。側脳室拡大を呈する代表的疾患を表1に示す。
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