特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第3章 胎児心臓の超音波検査
4.不整脈
-a.期外収縮
釣谷 充弘
1
M. Tsuritani
1
1花山ママクリニック
pp.1380-1383
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001504
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
現在,胎児不整脈の診断には超音波検査,胎児心拍数陣痛図(cardiotocogram;CTG),胎児心磁図,胎児心電図などを用いた診断法がある。心電図や心磁図は心臓のelectricalな活動をみており,時間分解能が高いことが特徴である。このときの不整脈診断は,成人の心電図と同様に,PQRSTの波形で診断している。CTGと超音波検査は心臓のmechanicalな活動をみている。Electricalな活動の結果として,心房・心室の筋肉が収縮することで壁が動き,血流が起こるが,CTGは心室の収縮をドプラで記録し,長時間,連続的に記録しやすいことが特長である。心エコーは壁運動と血流を捉えて心房と心室の興奮のタイミングを推測し,不整脈診断をする。時間分解能は落ちるが,特殊な機器を要しないことが特長である。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.