症例
MRI検査を経時的に施行した囊胞変性を伴う17.2kgの巨大子宮筋腫の1例
大塚 伊佐夫
1
,
金本 嘉久
1
,
小池 由実
1
,
三谷 尚弘
1
,
松浦 拓人
1
I. Otsuka
1
,
Y. Kanamoto
1
,
Y. Koike
1
,
T. Mitani
1
,
T. Matsuura
1
1亀田総合病院産婦人科
pp.1219-1223
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001458
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巨大子宮筋腫の一部は変性に伴う液体貯留により巨大化する。われわれは,MRI検査で囊胞変性を経時的に観察した巨大漿膜下子宮筋腫症例を経験した。腫瘤の長径は45歳時には5cmであったが,2年後には24cmに,49歳の腹部膨満増悪時には腫瘍内溶液除去後でも40cmを超えていた。巨大腹部腫瘍の診断で開腹手術を施行した。腫瘍は子宮と連続し,子宮を取り囲むように発育していた。腫瘍,子宮,両側付属器を摘出し,腫瘍重量は合計17.2kgであった。術後経過は順調で,病理診断は囊胞変性を伴う平滑筋腫であった。
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