特集 経腟分娩vs帝王切開—分娩様式の選択と対応—
13.遷延分娩
高倉 翔
1
,
田中 博明
1
S. Takakura
1
,
H. Tanaka
1
1三重大学大医学部産科婦人科学教室
pp.633-638
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001305
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遷延分娩,分娩停止は分娩経過の異常として,日常臨床でしばしば遭遇する。これまで,Friedman曲線を正常な分娩進行の指標とし,分娩進行を評価してきた。しかし近年,分娩曲線が見直され,分娩進行の評価基準が変わってきている。それを踏まえたうえで,分娩進行の評価と遷延分娩,分娩停止に対する医学的介入の基準を見直す必要がある。拙速な遷延分娩,分娩停止を避けることで,不要な医学的介入を減らし,ひいては安全な分娩管理につながる。
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