Japanese
English
臨床
遷延分娩の予防および治療
Prophylaxis and treatment of prolonged labor
山梨 靖夫
1,2
Yasuo Yamanashi
1,2
1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
2国立公衆衛生院母性小児衛生学部母性衛生室
pp.465-468
発行日 1966年6月10日
Published Date 1966/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203499
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
遷延分娩の定義については,多くの説があるが,私共は,頸管の消失と外子宮口の開大を伴なつた分娩陣痛開始後,初産婦では24時間以上,経産婦では18時間以上を経過した分娩を遷延分娩と呼ぶ。ただし,前期破水後の分娩陣痛開始では,初,経産とも18時間以上とした。遷延分娩は種々の原因で起こり,しかも母子に危険を及ぼすことが多いので非常に重要なものである。
私共は,昭和36年1月1日より同37年7月4日迄の都立墨田産院における妊娠第29週以降の分娩総数1,470例(双胎9例を含む)中の遷延分娩168例(双胎1例を含む)に関する統計的調査を行ない,これに関する予防および治療について述べた。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.