連載 スキルアップのための症例検討 問題発生時に助産師はどう対応するか・4
分娩第2期遷延
進 純郎
1
,
高木 愛子
2
1聖路加看護大学臨床
2愛賛会浜田病院
pp.634-637
発行日 2009年7月25日
Published Date 2009/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101475
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症 例
29歳,初産婦,妊娠39週5日,朝8時から10分間欠の陣痛が発来し,陣痛が続くため9時に入院した。
身長162cm,体重68kg,血圧112/72,尿蛋白(-),尿糖(-)。妊婦定期健診でHb10.8g/dLであったが鉄剤投与は行なわれていない。妊娠38週0日でのAFIは9cm。
入院時所見:アドミッション・テストで胎児心拍数に異常は認めなかった。細変動は保たれており一過性頻脈が認められた。内診所見では腟分泌物は粘血性で,子宮口は4cm開大,展退60%,ステーション±0,子宮頸管はやや硬く触れ,子宮口位置は後方であった。陣痛間欠3分,持続時間30秒であった。
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