特集 エキスパートから学ぶ婦人科ロボット手術update
各論
3.子宮頸癌に対するロボット手術①—導入のポイントを中心に—
馬場 長
1
,
利部 正裕
1
,
竹本 周二
1
,
尾上 洋樹
1
,
苫米地 英俊
1
,
永沢 崇幸
1
,
庄子 忠宏
1
T. Baba
1
,
M. Kagabu
1
,
S. Takemoto
1
,
H. Onoue
1
,
H. Tomabechi
1
,
T. Nagasawa
1
,
T. Shoji
1
1岩手医科大学産婦人科
pp.363-369
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001241
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初期子宮頸癌に対するロボット支援下の広汎子宮全摘術(RALRH)は,2019年夏に先進医療Bの登録が終了し,新規保険適用まで自費運用以外の選択肢はない。さらに,LACC trial以降,経験の浅い施設では子宮頸癌に対する鏡視下手術で局所再発が多い傾向が指摘されている。ロボット支援下術式は緻密性と整容性が高く,RALRHの保険適用が待望されるところであるが,過去の導入初期成績からは留意すべき点があることが示唆され,新規導入にあたっては妥当な適応設定と運用体制の整備が不可欠と考えられる。
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