特集 妊産婦死亡をどう防ぐかⅡ
各論
15.心血管疾患合併妊娠
吉松 淳
1
J. Yoshimatsu
1
1国立循環器病研究センター産婦人科(部長)
pp.1551-1556
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001119
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心血管疾患は日本の妊産婦死亡で約10%を占める。間接妊産婦死亡では脳血管障害とともに重要な疾患である。心血管疾患による死亡を防ぐために重要なことの1つに,妊娠を避けることが勧められる疾患を知り,それらの転帰の重篤さを認識することがある。それは同時に,回避する必要のない疾患まで過剰に避けてしまうということと表裏の関係にあるということを認識しなくてはならない。本稿では,妊娠を避けることが勧められる疾患について述べる。また,それ以外の疾患における妊娠前評価の方法と限界について記載する。
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