特集 妊産婦死亡をどう防ぐかⅡ
各論
12.外科的止血
竹田 純
1
J. Takeda
1
1順天堂大学産婦人科学講座
pp.1531-1537
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001114
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産科危機的出血への対応として,全身管理と局所止血のどちらも重要である。全身管理として子宮収縮薬やトラネキサム酸などの薬物療法や輸血療法などを行いつつ,同時に局所止血も行う。薬物療法で止血に至らない場合は器械的止血や外科的止血を行うが,その方法としてバルーンタンポナーデや圧迫縫合があり,習熟している必要がある。また高次施設への搬送の際には,死の三徴を補正すべく,damage control surgeryを行うことも考慮に入れる。
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