特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅴ.子宮・付属器以外の疾患
2)術後合併症の画像診断
樋本 祐紀
1
,
舌野 富貴
2
,
木戸 晶
3
,
梅岡 成章
1
Y. Himoto
1
,
H. Shitano
2
,
A. Kido
3
,
S. Umeoka
1
1日本赤十字社和歌山医療センター放射線診断科
2大阪赤十字病院放射線診断科
3京都大学医学部附属病院放射線診断科
pp.910-918
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000942
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患者設定 40歳台。子宮頸癌にて,開腹して広汎子宮全摘術,両側付属器切除術,骨盤内リンパ節郭清術を施行した。開腹術既往があり,術中癒着が強く手術が困難であった。術後2週より38°C台の発熱を認め腹部単純CTが施行されたが,熱源は同定できなかった。抗菌薬投与により軽快し退院となった。術後4週の再診時,発熱,炎症反応高値,尿失禁を認めたため腹腔内膿瘍や膀胱腟瘻を疑い,CTを施行することとなった。どのようにCT撮影を行い,どのような所見に注意すべきか?
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