Japanese
English
特集 肛門外科
術後合併症と術後管理
Postoperative complication and care in anal surgery
荒川 広太郎
1
Kôtarô ARAKAWA
1
1東京大学医学部分院外科
pp.1465-1469
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204692
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はじめに
肛門外科に限らず疾患の治療には軽重の差こそあれ種々の合併症が起こり得る.これに対して個々の病状に応じた適切な術後管理が必要であることは当然である.
肛門疾患には現在多種多様の治療法が行なわれ,術後の経過もさまざまであるが,ここでは非観血的療法は別として外科的療法に伴う合併症についてのみ論ずる.しかし,それぞれの合併症の発生率を統計的に正確に調べ対策を講ずることは,不可能なことである.したがつて私はこれらの数字を書き並べるよりも,むしろ合併症の成因や経過を考えながらそれに対処する心構えを経験を通して述べたいと思う.
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