今月の臨床 腹腔鏡下手術—知っておくべき最新情報
合併症と対応策
2.術後合併症
塩田 充
1
,
星合 昊
1
1近畿大学医学部産科婦人科学教室
pp.282-284
発行日 2001年3月10日
Published Date 2001/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904282
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はじめに
腹腔鏡下手術の普及は急速に進んでおり当科でも例外ではない.1999年までの当科における子宮筋腫,子宮腺筋症に対する術式の変化をみると,腟式単純子宮全摘術(vaginal hysterectomy:以下,VH)の件数に変化はないものの,腹式単純子宮全摘術(total abdominal hysterectomy:以下,TAH)の件数は22%まで減少し,腹腔鏡下腟式子宮全摘術(laparoscopically assisted vaginalhysterectomy:以下,LAVH)の件数は激増している(表1).LAVHは従来から行われてきたVHやTAHとは異なり,腹腔鏡下手術特有の合併症をもたらす可能性がある.そこで本稿では,当科において経験したLAVHの術後合併症を中心に述べる.
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