Guide for Teachers 私はこう教えている
一般術後合併症
横倉 弘子
1
1静岡県立厚生専門学院
pp.23-26
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904431
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はじめに
術後経過中に患者が嘔気嘔吐,不安,出血,疼痛,ショックその他の不快症状を呈することがあるが,多くは予防できるものであり,これらを最少限にとどめ大事に至らないようにすることは,術後患者の管理として大切である。術後合併症の予防は手術終了後に始まるものではなく,術前,術中,術後を通しての一貫した看護の中にあることを知り,綿密な鋭い観察がいかに大切か,機敏な動作の中に知識の裏付がどんなに重要であるかを十分認識させる。また単に知識のみでは予防できないこと,特に術後においては個々の患者によって看護の必要度や量も異なるから,それらを把握してそれぞれに適切な工夫や考慮が払われねばならないこと,そこにこそ看護独自の分野があることを強調して理解を助ける。
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