症例
膀胱三角部に発症した希少部位子宮内膜症の1例
岩城 豊
1
,
小田切 哲二
1
,
岩城 久留美
1
,
飯沼 洋一郎
1
,
箱山 聖子
1
,
吉田 俊明
1
,
石崎 淳司
2
,
佐藤 啓介
3
,
光部 兼六郎
1
Y. Iwashiro
1
,
T. Odagiri
1
,
K. Iwashiro
1
,
Y. Iinuma
1
,
M. Hakoyama
1
,
T. Yoshida
1
,
J. Ishizaki
2
,
K. Satou
3
,
K. Mitsube
1
1JA北海道厚生連旭川厚生病院産婦人科
2同 泌尿器科
3同 病理診断科
pp.665-671
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000892
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症例は27歳女性,妊娠歴なし。月経痛と下腹部痛を主訴に当科を受診した。膀胱鏡にて膀胱三角部に結節性病変を認めた。組織生検では子宮内膜症病変を認め,希少部位子宮内膜症と診断された。膀胱三角部に病変が及んでいたため,4週間に1回GnRHアゴニスト投与を6回施行したところ,病変は消退し,膀胱三角部の温存が可能となったため,腹腔鏡下膀胱部分切除を施行した。術中は膀胱鏡と腹腔鏡で同時モニタリングを行い,切除範囲を判断した。術後,ジエノゲスト®を9カ月間内服し,その後挙児希望のため休薬中であるが,1年間再発を認めていない。
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