特集 安全で安心な無痛分娩を極める
3.無痛分娩時のモニター
-—特にCTGの注意点—
坂井 淳彦
1
,
加藤 聖子
1
A. Sakai
1
,
K. Kato
1
1九州大学大学院医学研究院生殖病態生理学(婦人科学産科学)
pp.573-577
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000876
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無痛分娩をより安全に施行するためには,起こりうる合併症について知り,それに対応する準備を整え,いざ異変が起きた場合には,それを早期に認識し,速やかに対応する必要がある。母体への合併症としては,全脊髄くも膜下麻酔,局所麻酔中毒に加え,母体低血圧,発熱などがあり,胎児への合併症としては胎児心拍数異常が挙げられる。これらの合併症への対応を誤れば母児ともに危険な状態となる。そのため,各種モニターを用いて母児の状態を絶え間なく監視し,異変を速やかに認識することが重要である。
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