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【コラム】子宮筋腫治療の変遷と今後の展望
高木 弘明
1
1金沢医科大学産科婦人科学・准教授
pp.376-377
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000817
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私が産婦人科医として大学病院で働き始めてからもうかれこれ35年になる。その1984年頃,ようやく腹式超音波診断装置が普及し始めた。しかし,使用した機器は旧アロカ社(現 日立製作所ヘルスケアビジネスユニット)製の5.5インチテレビモニターで,画像は極めて小さく解析度も低かった(図1)。当時はまだ子宮筋腫における保存的治療がなく,手術が唯一の治療法で,開腹してみると術前診断が異なることも稀ではなかったことを覚えている。
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