特集 産婦人科医が身につけておくべき遺伝カウンセリング
2.遺伝カウンセリングに必要なガイドラインについて
澤井 英明
1,2
H. Sawai
1,2
1兵庫医科大学病院遺伝子医療部(教授)
2兵庫医科大学産科婦人科(教授)
pp.139-144
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000754
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産婦人科診療において遺伝カウンセリングを実施する際に,必ず知っておくべき規制(法律やガイドライン,指針)は多数ある。遺伝カウンセリングでは,医療者側としての医師や認定遺伝カウンセラーには中立性が求められ,偏りのない情報提供をもとに,最終的にはクライアントの判断に任せることが原則とされている。しかし,クライアントには無制限な選択肢があるわけではなく,遺伝カウンセリングで提示する内容は,これらの規制により一定の制限を受ける。これらの内容を理解した上でこそ適切な遺伝カウンセリングは実施できる。本稿では,これらの規制の重要な点をまとめた。
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