症例
変性子宮筋腫との鑑別が困難であった進行の緩徐な子宮平滑筋肉腫の1例
下雅意 るり
1
,
宮本 圭輔
1
,
木山 智義
1
,
周防 加奈
1
,
大野原 良昌
1
,
皆川 幸久
1
R. Shimogai
1
,
K. Miyamoto
1
,
T. Kiyama
1
,
K. Suou
1
,
Y. Onohara
1
,
Y. Minagawa
1
1鳥取県立厚生病院産婦人科
pp.1695-1699
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000685
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子宮平滑筋肉腫(LMS)は治療抵抗性で進行が早く,多くの場合は予後不良であるといわれている。今回われわれは変性筋腫と診断され,非常に緩徐な進行を呈したLMSの症例を経験した。症例は48歳。子宮筋腫の経過観察をされていたが,変性を伴う新たな腫瘍を認めた。MRI検査,そのほかの所見より変性子宮筋腫と診断され,経過観察となっていた。1年後,筋腫および変性部位の増大により,子宮摘出術を施行。術後の病理組織検査にてLMSと診断された。術後,全身のCT検査にて転移,再発は認めなかった。
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