特集 難治性婦人科悪性腫瘍の臨床最前線
1.子宮平滑筋肉腫
竹原 和宏
1
K. Takehara
1
1四国がんセンター婦人科手術部長
pp.709-713
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000483
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子宮平滑筋肉腫は子宮に発生する肉腫のなかでは最も高頻度であるが,発生頻度は年間10万人に対し0.3~0.4人と稀な腫瘍である。半数以上がⅠ期で診断されるにもかかわらず,5年生存率は60%以下と非常に予後不良な疾患である。手術による病巣摘出が最も効果ある治療であるが,完全摘出された状態からでも高率に再発する。再発予防に有効な術後アジュバント療法についてのエビデンスは乏しく,進行,再発例を含め,予後改善のための化学療法の開発が行われている。
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