連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
術前に子宮筋腫と診断し子宮筋腫核出術を行った平滑筋肉腫の1症例
坂本 公彦
1
,
木村 友沢
1
,
角田 肇
1
1NTT東日本関東病院産婦人科
pp.606-611
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209426
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はじめに
子宮平滑筋肉腫は子宮体部筋層に発生する間葉系悪性腫瘍で,婦人科腫瘍のなかでも特に予後不良とされる.若年女性の子宮筋腫に対して手術を行う際には,MRIなどの術前検査を行い子宮平滑筋肉腫の可能性を否定する必要があるが,ときに診断の難しい症例に遭遇する.今回,術後病理検査で初めて子宮平滑筋肉腫と診断された教訓的な症例を経験したので報告する.
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