症例
単独の総肺静脈還流異常の1症例
根本 芳広
1,2
,
金 基成
3
,
川瀧 元良
4
,
石川 浩史
5
,
大竹 千秋
6
,
八木 修立郎
1
,
國重 浩二
1
,
國重 隆生
1
,
磯崎 太一
1
Y. Nemoto
1,2
,
K. Kim
3
,
M. Kawataki
4
,
H. Ishikawa
5
,
C. Otake
6
,
S. Yagi
1
,
K. Kunishige
1
,
T. Kunishige
1
,
T. Isozaki
1
1海老名総合病院マタニティーセンター
2彩都レディースクリニック
3神奈川県立こども医療センター循環器科
4神奈川県立こども医療センター新生児科
5神奈川県立こども医療センター産婦人科
6海老名総合病院臨床検査科
pp.929-937
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000536
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近年の胎児心エコースクリーニングの進歩には,目を見張るものがある。特に四腔断面に異常を示す単心室や左心低形成などの胎児診断率の向上は目覚ましい。一方,生後呼吸困難から緊急の開心術が必要となる可能性の高い,単独の総肺静脈還流異常の胎児診断率は非常に低率で,そのスクリーニングの向上が望まれる。今回われわれは,胎児診断し救命しえた単独の総肺静脈還流異常の症例を経験したので,ここに報告する。また,そのスクリーニングのコツとピットフォールについても考察を加えた。
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