特集 夜勤を科学する
夜勤が体に与える影響
大橋 俊夫
1
1信州大学医学部・第1生理学
pp.690-695
発行日 1992年8月1日
Published Date 1992/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900686
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はじめに
夜勤をした後に,異常な疲労感,不眠,胃腸障害や食欲不振などさまざまな体調不全を訴えるナースは多い.夜働き,日中に睡眠をとるという通常とは反対の生活パターンが原因で生体の持つ自然なリズムが障害されているために,こうした異常が発生することが医学的にも次第に解明されてきている.
本稿では,まずはじめに,①睡眠のメカニズムについて解説し,②夜勤が生体に与える影響の詳細について,その実例を中心に説明し,最後に,③夜勤に伴う体調不全から自らの体を守るための方策について考察してみたい.
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