特集 PIHからHDPへ―妊娠高血圧症候群up to date―
8. 基礎疾患と妊娠高血圧症候群
小川 浩平
1
,
左合 治彦
1
K. Ogawa
1
,
H. Sago
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター
pp.633-637
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000460
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妊娠高血圧症候群は周産期における重要な合併症の1つであり,様々なリスク因子が報告されている。そのうち,妊婦自身の基礎疾患は重要なリスク因子として認識される。主な基礎疾患としては糖尿病合併妊娠,妊娠糖尿病,高血圧合併妊娠,慢性腎疾患や自己免疫性疾患などが挙げられるが,それぞれの疾患を持つ妊婦では妊娠高血圧症候群を発症するリスクは有意に高いことが過去の報告から示されている。よりよい周産期管理を目指して,これらのリスクを正しく認識し発症の早期発見や予防につとめることが求められる。
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