特集 卵巣癌の手術up to date
4.PDSにおける腫瘍減量術
奈須 家栄
1
K. Nasu
1
1大分大学医学部地域医療支援システム・産婦人科分野(教授)
pp.485-488
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000426
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
進行卵巣癌の手術に際しては,病巣の肉眼的完全摘出を目指した最大限の初回腫瘍減量術(PDS)を行うのが原則である。しかし,積極的にPDSを行うには,上腹部の手術操作や骨盤内臓器の合併切除,後腹膜リンパ節郭清などの技術の習得,他科との協力体制の構築など,様々な課題が存在する。また,画像診断を含めた術前の評価により,optimal surgeryの可否を正確に判定し,PDSが予後の改善に寄与できる症例を正確に抽出することが重要である。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.