症例
薬物使用歴のある褥婦に対し尿検査で覚醒剤使用を確認し新生児を保護した1例
山﨑 亮
1
,
伊藤 雅之
1
,
長谷川 綾乃
1
,
箕浦 麻陽
1
,
成冨 祥子
1
,
村上 法子
1
,
津戸 寿幸
1
,
加藤 俊
1
,
亀谷 英輝
1
R. Yamasaki
1
,
M. Ito
1
,
A. Hasegawa
1
,
A. Minoura
1
,
S. Narutomi
1
,
N. Murakami
1
,
T. Tsudo
1
,
T. Kato
1
,
H. Kamegai
1
1大阪府済生会吹田病院産婦人科
pp.233-237
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000353
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症例は37歳,3経妊3経産。分娩時の異常な興奮状態から覚醒剤使用を疑い,産褥1日目に尿検査(Triage® DOA)を施行したところ,アンフェタミン(AMP)が陽性であった。新生児の覚醒剤離脱反応の恐れがあったため,NICUへの入院および覚醒剤の母乳移行を避けるために人工栄養を勧めたが,母親の同意は得られなかった。児は離脱症状などの出現なく経過したが,安全を考慮し児童相談所が一時保護することとなった。覚醒剤使用歴のある女性に対して,使用を疑えば尿検査を施行し,薬物反応陽性となった際には児の処遇を適切に判断する必要がある。
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