診療
触覚と胎児行動の検討
丸茂 元三
1
,
庄子 巳菜美
1
,
斎藤 花梨
1
,
阿部 一也
2
,
大橋 浩文
2
,
石田 友彦
2
G. Marumo
1
,
M. Shoji
1
,
K. Saito
1
,
K. Abe
2
,
H. Ohashi
2
,
T. Ishida
2
1丸茂レディースクリニック
2板橋中央総合病院産婦人科
pp.203-209
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000346
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今回われわれは,胎児の触覚について検討した。出産直後の褥婦649例に,妊娠中にお腹を触ることによって生じる胎児反応について,アンケート調査を行った。妊娠中のお腹を触ることに対して,胎児が「よく動いた」または「動かなくなった」を胎児反応あり,「わからない」を胎児反応なしとした。胎児反応ありの割合が高い順に,母,父,兄姉,他人で,身近な存在の人ほど胎児反応が高いと考えられた。そのなかで「よく動いた」割合が高い順は,母,兄姉,父,他人で,触れ合う機会が多い人ほどよく動く割合が高いと考えられた。赤ちゃんは胎内にいるときから誰が触っているのかを察知している可能性が示唆された。
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