特集 骨盤臓器脱の治療法up to date
各論
7.経腟メッシュ手術(TVM)
-―conventional TVMとmodified TVM―
加藤 久美子
1
,
鈴木 省治
1
,
鈴木 弘一
2
,
服部 良平
2
K. Kato
1
,
S. Suzuki
1
,
K. Suzuki
2
,
R. Hattori
2
1名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科
2同 泌尿器科
pp.161-167
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000339
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わが国では経腟メッシュ手術(TVM)のキットが認可されず,2005年からセルフカットの形でProlift型TVMが普及した。欧米に比べ腟壁メッシュ露出などの合併症は少なかったが,2011年のFDAアラートを契機に,スモールメッシュで穿刺を減らしたUphold型,Elevate型,TVM-A2といった改良TVMへの移行が起きた。前方アプローチのUphold型TVMの術式で,「ライチの層」での前腟壁切開,側方は「皮側皮側」で一層外に出て腟壁に沿った剝離,「外回り」で坐骨棘から仙棘靱帯を同定,子宮頸部と膀胱頸部近傍の腟壁の固定糸,坐骨直腸窩から仙棘靱帯の穿刺とナイロン糸の「ブラインドキャッチ」などに触れる。
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