特集 婦人科がんの予防update
4. HPV ワクチンに対する行政の在り方
木村 もりよ
1
1一般社団法人パブリックヘルス協議会(代表)
pp.1663-1671
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000225
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2009 年,わが国にはHPV ワクチンという新しいワクチンが導入された。子宮頸癌の一原因であるところのHPV 感染による前がん状態を予防するという画期的なものである。ところが,HPV ワクチン接種に伴い,体中の痛み,記憶力低下,計算能力低下,痙攣発作などの多彩な症状を訴える症例が,全国で報告された。これを受けて,厚生労働省は,2013 年専門家会議の審議内容を受け,地方自治体に対して積極的接種呼びかけを中止するよう求めた。この状況が現在も続いている。
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