特集 婦人科がんの予防update
3. 慢性疼痛に関する考え方と対応―小児の痛みとHPV ワクチン接種後の痛み―
尾張 慶子
1
1愛知医科大学痛みセンター
pp.1657-1662
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000224
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痛みとは「不快感覚,情動体験」である。痛みには大きく分けて「急性痛」と「慢性痛」があるが,この2つは一部混在するものの基本的にまったく異なる概念である。臨床上問題となることが非常に多い「慢性痛」は,通常治癒するのに必要な期間を超えているにもかかわらず,痛みが持続する状態であり,生物医学的な問題に加えて心理社会的問題に対応する必要があることから,多面的なチーム医療が必要である。われわれは痛みセンターに来院されたHPV ワクチン接種後の副反応としての慢性疼痛の患者にもこの方法を応用し治療にあたっている。
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