特集 HPVワクチンのこれまでとこれから-国際的評価を踏まえた課題-
HPVワクチンをめぐるこれまでの経緯 HPVワクチンの日本での歴史的経緯
宮城 悦子
1
1横浜市立大学 医学部産婦人科学教室
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
予防接種スケジュール
,
予防接種
,
パピローマウイルスワクチン
,
ワクチン接種拒否
Keyword:
Immunization Schedule
,
Vaccination
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Vaccination Refusal
,
Papillomavirus Vaccines
pp.587-592
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022222700
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2013年以降ほぼ接種が止まっていたHPVワクチンの積極的接種勧奨の差し控え中止が決定し、2022年度より定期接種が正常化に向かうこととなった。日本では必ずしもHPVワクチンの効果と安全性の国民への周知と理解が十分とはいえない。ワクチン接種や外傷などの後、局所以外の疼痛や原因不明の多様な症状が出る可能性があることついて、接種勧奨差し控えに至る前後の動きを振り返りつつ、改めて副反応問題の対応を検討しながら、HPVワクチンの80%以上の高い接種率を回復する必要がある。
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