原著
新しい子宮内腔病変検査法—子宮内腔通水下超音波検査法(sonohysterography)
中島 敬和
1
,
南雲 秀紀
1
,
家坂 利清
2
,
家坂 清子
2
,
水沼 英樹
3
,
伊吹 令人
3
1埼玉医療生活協同組合羽生病院産婦人科
2いえさか産婦人科医院
3群馬大学医学部産婦人科
pp.1665-1669
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902367
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産婦人科領域で広く普及している,腟式超音波検査に子宮内腔通水を組み合わせる方法(sono—hysterography)により,子宮内腔病変の検索を試みた.その結果,子宮内腔に通水することにより,内腔が拡大し,腟式超音波検査では見つからなかった病変が鮮明に描出できた.腟式超音波検査も子宮内腔通水法も一般的な検査であり,どちらも手技が容易で侵襲は少なく,そのうえ副作用もほとんどない,安全な検査である.以上のことから本検査法は種々の内腔の病変,とくに発見の難しい粘膜下子宮筋腫等の検索に利用価値が高いものと考えられる.
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