“悩ましい症例”に立ち向かう! CPiC レポート
5.子宮体癌IA 期(類内膜癌G1)の術後半年で漿液性癌のリンパ節転移による再発をきたした症例
小池 公美
1
,
吉田 好雄
1
,
黒川 哲司
1
,
中島 彰俊
1
,
島 知子
1
,
榎本 隆之
1
,
西野 幸治
1
,
麻谷 美奈
1
,
本山 悌一
1
1新潟大学・佐渡総合病院
pp.1152-1155
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000121
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60代女性。不正出血を主訴に受診した際に子宮内膜肥厚があり,内膜組織診で類内膜癌を認め,子宮体癌と診断した。また,右卵巣に13cm大の充実性腫瘍を認めた。血清E2は24.5pg/mlと閉経後としては軽度高値を示し,エストロゲン産生卵巣腫瘍が疑われた。子宮体癌 臨床進行期ⅠA期および右卵巣莢膜細胞腫と診断。腹式単純子宮全摘術および両側付属器摘出術(リンパ節郭清は施行せず)を行ったところ,摘出物の施設病理診断では子宮内膜に限局する類内膜癌G1(ポリープ内の癌)であった。筋層浸潤なし・脈管侵襲陰性・腹腔細胞診は陽性で,pT1a pNx pMx,手術進行期ⅠA期と診断した。右卵巣腫瘍は莢膜細胞腫であった。
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