特集 一般病院でもできる!「子どもが欲しい」女性のためのプライマリ・ケア
小児,思春期・若年女性がん患者に対する妊孕性温存療法に関する必修知識
岩端 由里子
1
,
岩端 秀之
1
,
鈴木 直
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
pp.1137-1142
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000119
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近年,早期診断や集学的治療の発達により,がんを克服した患者(がんサバイバー)が増加している。こうしたがんサバイバーのなかには,がん治療によって妊孕性が失われる可能性があることを知らずに治療を受け,妊孕性を失ってしまう人がいる。医療従事者はがん治療が何よりも最優先とされるなかで妊孕性温存療法のそれぞれの選択肢を十分理解し,治療開始前に正確な情報を患者へ提供する必要がある。本稿では,情報提供における問題点,化学療法や放射線療法の卵巣機能への影響に加えて,婦人科がん,婦人科がん以外における妊孕性温存療法(小児がん患者も含む)のそれぞれの選択肢の最新の知見を概説する。
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