綜説
小児・若年がん患者の妊孕性温存
三善 陽子
1
,
安田 紀恵
,
宮下 恵実子
,
大薗 恵一
1大阪大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
泌尿生殖器外科
,
抗腫瘍剤
,
生殖腺障害
,
放射線障害
,
放射線療法
,
チーム医療
,
生殖補助技術
,
妊孕性温存
,
小児癌
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Gonadal Disorders
,
Patient Care Team
,
Radiotherapy
,
Radiation Injuries
,
Urogenital Surgical Procedures
,
Reproductive Techniques, Assisted
,
Fertility Preservation
pp.1467-1473
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017081138
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癌患者に対しては原疾患の治療を優先すべきであるが、同時に癌克服後のQOL向上を見据えた治療戦略を立てることも重要である。特に小児期・若年期の癌においては、思春期に性的に成熟し妊孕性を獲得し、成人後に結婚や妊娠・出産などを経験するので、治療に当っては晩期合併症のリスクを念頭におき、長期フォローアップが重要となる。小児・若年癌患者の、1)晩期合併症、2)性腺機能障害、3)妊孕性温存、4)大阪大学病院小児科における検討、5)海外における取り組み、6)生殖医療ネットワークとしての取り組み、について概説した。
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