特集 一般病院でもできる!「子どもが欲しい」女性のためのプライマリ・ケア
不妊症の診断と原因分析
網田 光善
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊診療科
pp.1071-1076
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000110
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不妊症とは,通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず,1 年間経過しても妊娠に至らない状態と定義される。不妊症の主な原因として,排卵因子,卵管因子,子宮・頸管因子,子宮内膜症,原因不明因子および卵巣予備能の低下,男性因子が挙げられる。不妊症のカップルに対して不妊原因を調べるためのスクリーニング検査を行うが,35 歳以上の女性や,無月経,無排卵などが疑われる場合には,1 年の不妊期間を待たずにスクリーニング検査を開始してよい。多くの不妊症検査には,検査に適した月経周期の時期があり,月経周期にあわせて検査の計画を立て短期間で的確な診断を下し,治療方針を決定する。
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