特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説 & プログレス2025
皮膚
41 蕁麻疹
-蕁麻疹診療ガイドライン2018
森桶 聡
1
1広島大学病院皮膚科
pp.1507-1513
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003693
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蕁麻疹は日常診療で頻繁に遭遇し得る疾患であるが,その病態はいまだ完全に解明されてはおらず症状の現れ方や治療内容も症例により多様である.日本皮膚科学会は2005年に『蕁麻疹・血管性浮腫の治療ガイドライン』2)を作成,2007年には厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業によりそのプライマリケア版をまとめた.さらに2011年にそれらのガイドラインの内容を継承しつつ国内外から発表された新しい知見とエビデンスに基づく『蕁麻疹診療ガイドライン』を発表した3).本稿で解説するガイドラインは,2011年版作成時以降に発表されたエビデンスを検証し,国際ガイドラインとの整合性をとるとともにわが国の現状をふまえ,医師と患者がどのように蕁麻疹をとらえ問題解決するために行動すべきかを示すことを目指して作成された.蕁麻疹の診療アルゴリズムの基本は,病歴と皮膚所見から蕁麻疹と臨床診断することから始まる.その後,とくに誘因なく膨疹や浮腫性紅斑が出没する特発性の蕁麻疹か,何らかの誘発刺激がある刺激誘発型の蕁麻疹か,そう痒を伴わない深部浮腫である血管性浮腫か,あるいは蕁麻疹関連疾患(蕁麻疹様血管炎,色素性蕁麻疹,Schnitzler症候群あるいはクリオピリン関連周期熱症候群)かを大まかに診断する.病型と重症度,緊急性をふまえて薬物療法,生活指導を組み立てて実施し,経過をフォローすることになる.

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