特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説 & プログレス2025
神経
15 痙縮・ジストニア
-小児痙縮・ジストニア診療ガイドライン2023
根津 敦夫
1
1横浜医療福祉センター港南神経小児科
pp.1320-1325
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003667
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痙縮・ジストニアの治療は,脳性麻痺児のADL・QOLを顕著に改善する.軽症では運動機能の改善,重症では安楽な姿勢の獲得,疼痛の緩和,着替えなどの介護負担の軽減,骨格変形の抑制が得られる.本ガイドラインの診療アルゴリズムは,痙縮・ジストニアの重症度や罹患範囲に加え,各治療の適応年齢を考慮して作成された(図1).全身性の痙縮・ジストニアの場合,乳児期から経口筋弛緩薬を投与し,次にバクロフェン髄腔内持続投与(intrathecal baclofen:ITB)療法へ移行する.ITB療法への移行までの間は,ボツリヌス療法を試みてもよい.一方,局所的な痙縮・ジストニアの場合,ボツリヌス療法が第一選択となる.立位・歩行機能を改善させるには,おおむね2歳から下肢への治療を開始する.繰り返しボツリヌス療法を必要とする場合には,就学前後に脊髄後根切断術へ移行することが望ましい.また,一次性ジストニアの一部においては,特異的な治療(レボドパ,両側淡蒼球内節脳深部刺激療法)が著効を示す.

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