特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説 & プログレス2025
神経
14 急性脳症
-小児急性脳症ガイドライン2023
小俣 卓
1
1東京女子医科大学八千代医療センター神経小児科
pp.1314-1319
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003666
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小児急性脳症は,日本の小児に比較的多くみられる重篤な急性脳障害であり,発症後には死亡や重度後遺症を残すこともある.2016年に日本小児神経学会から初めて体系的な「小児急性脳症診療ガイドライン」が刊行され1),急性壊死性脳症(ANE),けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD),可逆性脳梁膨大部病変を伴う軽症脳炎・脳症(MERS),難治頻回部分発作重積型急性脳炎(AERRPS)といった主要症候群の認知度が高まり,臨床像・画像所見・病態に関する知見が蓄積された.また,2017年には第2回全国実態調査が実施され,日本における新たな疫学データが得られている.2023年改訂版では,Minds 2020に基づきCQ(clinical question)の形式も取り入れた.本ガイドラインは標準的な診断・治療・管理を提示し,予後改善に資することを目的としている2).

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